エコキュートを設置したら入浴剤を使ってはいけない?

公開日:2024/11/15

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エコキュートは、省エネ性や快適な入浴を実現するために、多くの家庭で利用されています。しかし、エコキュートを導入している家庭では入浴剤が使えないことがあります。この記事では、なぜエコキュートでは入浴剤が使えないのか、もし入浴剤を使ってしまったらどうすればよいのかについて、詳しく解説します。

エコキュートを設置したら入浴剤が使えないのはなぜ?

エコキュートは、環境にやさしい温水供給システムとして注目されていますが、じつは入浴剤の使用に制限があります。

なぜエコキュートでは特定の入浴剤しか使用できないのでしょうか?その理由を解説します。

追いだき機能の影響

エコキュートにおける入浴剤の制限は、その追いだき機能に根差しています。

追いだき機能をもつフルオートタイプのエコキュートは、浴槽内のお湯を循環させ、熱交換器にとおして温め直します。このお湯を循環させる仕組みによって、入浴剤の使用に制限が生じます。

具体的には、配管やヒートポンプ内部での循環中に入浴剤の成分が影響をおよぼすため、フィルターの目詰まり、センサー類の異常などが起こる可能性があります。

故障のリスク

入浴剤に含まれる成分が配管やフィルターを詰まらせたり、金属部品を腐食させる可能性があるため、メーカーは特定の入浴剤のみの使用を推奨しています。

これは、エコキュートの寿命を延ばし、故障のリスクを低減するためです。

例外もある

一方で、セミオートタイプや給湯専用タイプのエコキュートは、追いだき機能がないため、入浴剤の使用に制限はありません。

お湯を循環させることなく、一方的に排出する機能を備えているため、どのメーカーのどの入浴剤を使用しても問題ありません。

使ってもOKな入浴剤とNGな入浴剤がある

じつはエコキュートの種類やメーカーによって、使ってもOKな入浴剤は異なります。

入浴剤でエコキュートが壊れてしまった、ということがないよう、各メーカーが推奨する入浴剤を事前に把握しておきましょう。

エコキュートと相性が悪い入浴剤がある

フルオートタイプのエコキュートと相性が悪い入浴剤は存在します。

たとえば、入浴剤によくある白濁・とろみ成分を含むものは、循環口に取り付けられたフィルターの目詰まりを引き起こす可能性があります。また、発泡成分も配管内部に取り付けられたセンサーが反応し、正常な作動を妨げることで故障の原因につながりかねません。

さらに、硫黄・酸・アルカリ・塩分などの成分が配合されているものは、配管に錆びや腐食が起こり、寿命を縮める恐れがあります。とくに硫黄を含むものは、少量でも銅を腐食させてしまうため、注意が必要です。最後に、お湯に溶けるとおもちゃや花びらなどが出るタイプも注意しましょう。

配管内に入った固形物やパウダーが、フィルターの目詰まりを起こし、お湯が出にくくなってしまいます。これらの成分が含まれる入浴剤は、メーカーから推奨されているものでないかぎり、避けるのが無難でしょう。

【メーカー別】使える入浴剤

メーカーによって差はありますが、バブやバスロマンのスタンダードな透明タイプの入浴剤なら、共通して使用できる可能性が高いです。

ただし、推奨品でも機種などによって使用上の注意事項があるので、必ず各メーカーのカタログや公式サイトを確認しましょう。一例ではありますが、下記に主要なメーカーの特徴や使える入浴剤の情報をまとめました。ま

ず、「パナソニック」は、バブ、バスクリン、きき湯、バスロマンなど、主要ブランドが使用可能です。ただし、にごりタイプ、パウダー配合タイプは使用できないので注意してください。

「三菱」では、バブ、バスクリン、バスロマンなどの主要ブランドのほか、バンダイの薬用あわ入浴剤や、HOUSE OF ROSEのバブルバスを使用して泡風呂を楽しめます。ただし、パナソニック同様、同ブランドであってもにごり湯などは使用できないタイプもあるので注意してください。

「ダイキン」は、バスクリン製の各種入浴剤に対応しており、業界では珍しくにごり湯にも対応可能です。「日立」においては、バブ、バスクリン、きき湯、バスロマン、温泡など主要ブランドに対応しています。商品によって一部対応していない場合がありますが、細かくリスト化されています。

非推奨の入浴剤を使ってしまったらどうすればよいのか

誤って非推奨の入浴剤を使用してしまった場合、エコキュートや配管に悪影響をおよぼす可能性があります。

しかし、早めに適切な対処をすれば、被害を最小限に抑えられるでしょう。ここでは、入浴剤を使ってしまったときの対処法を紹介します。

配管洗浄とフィルター掃除

誤って非推奨の入浴剤を使ってしまったときは、エコキュートの配管洗浄とフィルター掃除を行いましょう。

これによって、入浴剤の成分が配管内やフィルターに蓄積されるのを防ぎ、故障や早期寿命のリスクを軽減できます。まずはフィルターの目詰まりが起きていないかを確認してください。もし目詰まりが起こっている場合は、通常よりも入念にフィルターの清掃を行いましょう。

次に配管洗浄を行います。通常、一度の使用で配管が詰まることは稀ですが、入浴剤の成分が配管内に蓄積すると配管が詰まってエコキュート故障の原因にもなります。配管洗浄を行う際は、自動配管洗浄機能を使用するか、専用の配管洗浄剤を使って配管を洗浄しましょう。

腐食に注意

配管の腐食には、とくに注意が必要です。使用されている金属や使った入浴剤の種類によって、腐食のスピードが異なります。

配管が腐食している可能性がある場合は、業者に修理を依頼すべきです。その際、メーカー非推奨の入浴剤を使用したことが原因であると判断されると、保証外となる可能性もあるので注意してください。

まとめ

追いだき機能があるフルオートタイプのものは、使える入浴剤に制限があります。入浴剤の成分は故障の原因となるため、特定の入浴剤のみの使用が推奨されています。しかし、追いだき機能のないセミオートタイプや給湯専用タイプでは、入浴剤の制限はありません。入浴剤を使いたいという人は、エコキュート選びの際に注意しましょう。また、誤って非推奨の入浴剤を使った場合は、早めの対処が鍵になります。早めの対処と専門家の助けを借りることが鍵になります。

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イメージ

引用元:https://ecobathbin-kinki.com/


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