エコキュートを使う際の懸念点として、冬場の凍結があげられます。京都府は冬場に大きく冷え込み、雪が降る地域もあるため、エコキュートの凍結対策は必須です。そこで本記事では、エコキュート凍結の防止方法や凍結してしまった場合の対処法を解説します。解凍した後もお湯が出ない場合の原因についても解説するので、参考にしてください。
エコキュートの凍結を防止する方法
エコキュートの凍結防止対策には、いくつかの方法があげられます。
以下に、効果的な凍結防止対策を紹介します。
天気予報・メーカーからの情報を確認する
まず、天気予報やメーカーからの情報を確認することが重要です。エコキュート凍結の恐れがある場合は、メーカーが水道管凍結情報などの警告を発表することがあります。
また、SNSで凍結に関する情報が流れることがあるので、日々チェックしておくとよいでしょう。
さらに、外気温が下がりそうな日を予測できる天気予報も重要です。これにより、事前に凍結対策を講じることが可能となり、突然のトラブルに慌てることが少なくなるでしょう。
保温シート・ヒーターバンドを使う
次に、保温シートやヒーターバンドを使った対策があげられます。保温シートはホームセンターなどで簡単に入手でき、配管部分に結束バンドやテープで固定するだけで設置できます。これにより、配管の温度が下がるのを防げるでしょう。
また、ヒーターバンドを使うと、一定の気温で自動的に配管を温めることが可能です。これらは電源を必要とするため、設置前に電源の有無を確認しておくことが大切です。自分で取り付けるのが不安な場合は、専門業者に依頼するのが確実です。
寒冷地仕様のエコキュートを選ぶ
最後に、最も効果的な対策として、寒冷地仕様のエコキュートの選択があげられます。寒冷地仕様のエコキュートは、年間平均気温が10度以下になる地域でも凍結に耐えられるよう設計されています。この仕様のエコキュートは、マイナス25度までの寒さに対応しており、お湯をしっかりと沸かせるでしょう。
さらに、凍結防止ヒーターが内蔵されていたり、雪を防ぐためにファンが回転するなど、凍結防止機能が充実しています。寒冷地仕様のエコキュートを選ぶことは、凍結防止対策の中で最も確実な方法といえます。
エコキュートが凍結してしまった際の対処法
エコキュートが凍結してしまった場合は、慌てずに適切な対処をするのが大切です。
凍結時は、以下の方法を実践してみてください。
自然解凍を待つ
まず、最も手軽で安全な方法は自然解凍を待つことです。エコキュートの配管が凍結する多くのケースは、気温が下がる夜間や朝方に発生します。翌日が晴れる予報であれば、気温が上昇するまで待つことで自然に解凍する可能性があるのです。
この方法だと、とくに何もせずとも、気温が上がることで凍結が解消される場合があります。ただし、自然解凍には時間がかかることがあるため、すぐにお湯を使いたい場合には他の方法を試す必要があります。
配管にタオルなどを巻いてぬるま湯をかける
次に、凍結を早く解消したい場合は、配管にタオルや布を巻いてぬるま湯をかける方法が有効です。まず、凍結している配管にタオルや布を巻き付け、その上からぬるま湯をゆっくりとかけることで、解凍を促進します。
重要なのは、熱湯を使用しないことです。急激な温度変化が配管に負担をかけ、劣化や破裂を引き起こす恐れがあります。タオルや布を巻くことで、ぬるま湯と配管との間に温度差を緩和し、より安全に解凍を進められます。
エラーコードをリセットする
さらに、エラーコードが表示される場合は、エコキュートのリモコンにエラーコードが表示されます。凍結が解消した後、お湯が正常に出るようになったら、エラーコードのリセットをおこなってください。
リセットしてもエラーコードが消えない場合は、メーカーや業者に連絡して点検を依頼しましょう。エラーコードが表示される原因としては、凍結による機器の異常が考えられるため、専門家の判断が必要です。
解凍してもお湯が出ない場合の原因を解説
エコキュートが凍結から解凍された後にお湯が出ない場合には、いくつかの主な原因が考えられます。
以下にそれぞれの原因と対応策を解説しますので、確認してみてください。
貯水タンク内のお湯が切れている
お湯が出ない最も一般的な原因は、貯湯タンク内のお湯切れです。冬場はお湯の使用量が増加するため、貯湯タンクのお湯が不足することがあります。リモコンを確認し、貯湯タンクの状態をチェックしてください。
お湯が切れている場合は、リモコンの設定で沸き上げを行う必要があります。とくに冬の時期には、お湯の使用量が多くなるため、沸き上げ量を多めに設定しておくとよいでしょう。
雪によるヒートポンプユニットの不調
次に、雪によるヒートポンプユニットの不調も考えられます。ヒートポンプユニットは、空気中の熱を取り込むためにファンが付いていますが、大雪によってユニットが雪で埋もれてしまうと、熱を効率的に取り込むことが困難です。これにより、お湯が十分に沸かないことがあります。
また、雪がヒートポンプユニット内部に入り込むと、ファンが回らなくなることも考えられます。ヒートポンプユニットの周囲30cm以内に積もった雪は、できるだけ早く取り除きましょう。
凍結以外の原因でお湯が出ない
さらに、凍結以外の原因でお湯が出ない場合もあります。リモコンにエラー表示が出ている場合は、そのエラーコードに応じた対処が必要です。
問題が解決しない場合や、自力で対処できないエラーが表示されている場合は、メーカーや業者に問い合わせて、専門的な対応を受けることが重要です。
まとめ
エコキュートの凍結対策は、冬場の寒さが厳しい地域で特に重要です。天気予報やメーカーの情報を確認し、保温シートやヒーターバンドを利用することで、効果的に凍結を防げます。寒冷地仕様のエコキュートを選ぶことも、凍結対策の中で最も確実な方法です。もし凍結してしまった場合は、自然解凍を待つ、タオルを使ってぬるま湯をかけるなどの対処法を試みましょう。解凍後にお湯が出ない場合は、貯湯タンクのお湯切れやヒートポンプユニットの雪による不調が考えられます。これらの対策を講じることで、エコキュートの冬場のトラブルを効果的に回避し、気兼ねなく使用し続けられるでしょう。